現状紹介(2025年4月8日現在)
自宅にて研究発信しながら求職中.
これまでの研究活動によって形成されてきた分野を世に生かし, 研究によって得られた知識の伝達,
研究者, 教育者, 技術者の人材育成に関わる仕事がしたい.
航空機研究の課題を見出し挑もうとする人を対象に情報交換,勉強,研究の会を行いたいので
希望者はご連絡下さい.
学会発表 日本航空宇宙学会 第56期年会講演会に参加(2025.4.4)
エンジン翼の関節格子機構について,縦断面機構の縦関節数とスパン方向分布を与えて翼体系全体の
関節座標を計算する概略フローを構成した.
関節角分布を操作する初期操作側を見出すための地味なステップである.(2025.4.8)
学会発表 日本航空宇宙学会 第62回飛行機シンポジウムにて講演(2024.10.17)
エンジン翼の翼体系全体について,関節配置法を規定する関節座標式の定式化を行った,
関節座標式のパラメータを系統的に把握し,パラメータ走査方法の検討に向かう,
学会発表 日本航空宇宙学会 第55期年会講演会にて講演(2024.4.19)
エンジン翼の関節格子機構について,縦断面機構の関節座標の配置を内翼から外翼,オーギュメントフラップ
まで拡張した.更に横断面機構の関節配置を定め,エンジン翼全体の関節座標配置系を形成する.
生存環境適合の観点から各種将来航空機開発の最初期段階において参考となる知見を目指す.
(2024.4.27)
学会発表 日本航空宇宙学会 第60回関西・中部支部合同秋期大会にて講演(2023.11.25)
エンジン翼を備えた無人機に搭載されエンジン翼の操作を行うための初期操作則の開拓研究を続ける.
今回の進展は初期操作則に対しては間接的であるが,初期操作則を見出す方法としてのIOM計算則の
下積みとして, 関節配置を体系的に調査することを容易化するための最初の座標設定を定式化した.
学会発表 日本航空宇宙学会 第60回飛行機シンポジウムにて講演(2022.10.13)
通常の翼の上位概念とも言えるエンジン翼の関節格子機構の関節の初期操作則について
複雑系に挑む試行錯誤的な開拓研究を行う.今後は研究の進展のみならず,背景,分野
の説明にも努めて行きたい.
学会発表 日本航空宇宙学会 第56回関西・中部支部合同秋期大会にて講演(2019.11.30)
汎用輸送機による公共チャーター運用は航空機研究の分野を拓く象徴であると言うことができる.
十分な運用生産性を達成できる航空機を実現するのに必要な要素技術の確立のための基礎となる
研究を続けて行く.フラッタ抑制のみならず空力弾性現象に適合する良好な形態過程特性を有する
エンジン翼を探求する.
学会発表 日本航空宇宙学会 第50期年会講演会にて講演(2019.4.19)
公共チャーター運用による将来的航空機開発の動機付けは,重要要素技術である
エンジン翼開拓法の研究によって促されていくことが期待される.
(2019.4.21)
学会発表 日本航空宇宙学会 第55回中部・関西支部合同秋期大会にて講演(2018.11.24)
エンジン翼の開拓によりもたらされる効果,即ち,エンジン翼を有する汎用輸送機が,現用改修機
の限界を超えて公共チャーター運用により環境適合と人類社会の発展を増進することの理解を促す.
(2018.11.25)
日本航空宇宙学会 第49期年会講演会 若手パネルディスカッション「若手が学会に期待すること」を聞いて(2018.4.19)
会場から「若手研究者には,もっと学会に対して強い要望を出して欲しかった」という声があった.
航空に関して言えば, 背景に長期的な航空運用や航空機概念に関する思想,方針の乏しさがあると思う.
私が提唱する公共チャーター運用や汎用輸送機の開発を航空政策に反映する動きが加速すれば,
航空産業の安定, 発展が導かれ若手研究者が大きな研究テーマに挑むことが出来るようになると
考える.更には宇宙関連にもよい効果があると思われる.
そこで, 将来的汎用輸送機を実現する基礎研究が牽引する人材育成の体制が大学に形成される
よう学会活動が成されることを望む.
学会発表 日本航空宇宙学会 第49期年会講演会にて講演(2018.4.19)
エンジン翼のフラッタ解析において関節格子機構による制動力の導入がもたらす課題を明らかにする.(2018.4.19)
学会発表 日本航空宇宙学会 第54回関西・中部支部合同秋期大会にて講演(2017.11.11)
エンジン翼の細やかで広範囲な形態変形を実現するため,エンジン翼の関節格子機構の関節角を
出力する関節操作推定関数を求める.エンジン翼を備えた無人機に関節操作推定関数の初期関数を
搭載し,飛行データにより初期関数を更新し,精度と適用性を有する関節操作推定関数を探索する
方法の効率改善が図られる.更に,空力弾性問題を回避するためエンジン翼の翼体系の諸元設定の
課題を探求する.(2017.11.12)
学会発表 日本航空宇宙学会 第48期年会講演会にて講演(2017.4.13)
一つのモーフィング技術の空力弾性問題を具体化するステップを示す.(2017.4.14)
学会発表 日本航空宇宙学会 第53回中部・関西支部合同秋期大会にて講演(2016.11.26)
後方吸気ー排熱回生機能を有するエンジン翼 EW-2 は今のところ実用化例が見当たらない. EW-2の
形態過程を飛行中に探索する方法について測定データの処理に関して改善を試みた.(2016.11.27)
学会発表 日本航空宇宙学会 第47期年会講演会にて講演(2016.4.15)
本研究の進展は, エンジン翼開発におけるCFDの用い方について明確化をもたらすものである.
又, 運用可能な気象条件の範囲が広く環境適合性の高い汎用輸送機の実現を可能ならしめる
ものである.(2016.4.17)
学会発表 日本航空宇宙学会 第52回関西・中部支部合同秋期大会にて講演(2015.11.07)
核心的テーマとしてのエンジン翼の研究により飛躍を目指す航空機の受動運用効果を説明して
いくことを目標にこの発表は行われた.国による公共的チャーター輸送の可能性の観点から各分野
の方の関与を望む.(2015.11.08)
学会発表 日本航空宇宙学会 第46期年会講演会にて講演(2015.4.16)
講演内容の背景と関数表記の双方について質問があった. 関数の探索法研究がエンジン翼の
開発を可能にし, エンジン翼を適用した汎用輸送機による公共的チャーター輸送が社会に
環境適合の効果を生じることの理解を促して行きたい.(2015.4.23)
京都大学 経済研究所 シンポジウム
「地球資源と22世紀に向けた豊かさの形成」(2015/2/14)
に参加して
生存圏に対する診断, 予測研究がよく成されているが, 生存圏科学に際し, 人類による移動,
輸送の営みを資源消費, 大気への影響のみならず包括的に考慮することは言及に乏しかった.
将来航空機を探求する分野にとって今後生存圏科学との接点も重要であり, 生存環境の変動へ
の予測に依存しない適合, 産業力の広域的拡大によるリスク分散などを下支えする航空運用,
航空機開発のための研究に生存圏科学の進展を反映させることの重要性を感じた.(2015/2/16)
学会発表 日本航空宇宙学会 第51回中部・関西支部合同秋期大会にて講演(2014.11.21)
質問1 関節操作推定関数の更新対象の具体形とはどのようなものか?
質問2 関節操作推定関数におけるベクトルの扱いは?
講演会の15分では説明し切れない。別途説明の機会の必要を感じた。(2014.11.24)
学会発表 日本航空宇宙学会 第45期年会講演会にて講演(2014.4.10)
質問1 なぜ無人機なのか 無人機であることの必然性は?
エンジン翼を備えた汎用輸送機は未踏の構成を有する有人機であり、テストパイロットの
安全性確保、開発に必要なコストと時間が開発のハードルとなる。このため無人機を用いる
プロセスを踏襲して開発を現実的なものとすることを狙う。
質問2 機体のサイズはどのくらいか?
最初の機体として乗客20人、貨客混載型を考えているが特に限定は無い。(2014.4.14)
学会発表 日本航空宇宙学会 第50回関西・中部支部合同秋期大会にて講演(2013.10.25)
飛行による形態探索の必要時間について質問があった。
エンジン翼の形態を流体力学的に決定することは困難が大きいと予想される。本研究は流体力学的な
数値解明の限界を超えてエンジン翼を開発する方法を探求することを目指すものである。
動物の研究への応用について質問があった。
エンジン翼を適用する汎用輸送機は環境適合を果たすため巡航性能と離着陸性能の両立を目指している。
鳥の海や山への適応進化との類似性は関心事の一つではある。(2013.10.29)
学会発表 日本航空宇宙学会 第44期年会講演会にて講演(2013.4.18)
関節格子機構の目指すものに関心が持たれつつある.複雑性を克服して輸送機の汎用性を高める事
を促す基礎研究の進展と継承の重要性を今後も問いかけて行きたい.(2013.4.24)
学会発表 日本航空宇宙学会 第49回中部・関西支部合同秋期大会にて講演(2012.11.30)
日本の今と将来にとって、航空宇宙分野を牽引することにより成長社会を作る人材を育成活用する
ための基礎研究の重要性に改めて想いを致した。(2012.12.3)
学会発表 日本航空宇宙学会 第43期年会講演会にて講演(2012.4.12)
エンジン翼の機構案から考えられるエネルギー効率的な性質,構造的な特徴について質問が
なされた.(2012.4.25)
学会発表 日本航空宇宙学会 第48回関西・中部支部合同秋期大会にて講演(2011.11.25)
出入力比による負荷型飛行と余剰型飛行の区別の基準、
入力としての燃料搭載量は飛行に必要な燃料に相当するのか、
出入力比の意味について質問があった。
学会発表 日本航空宇宙学会 第49回飛行機シンポジウムにて講演(2011.10.28)
非限定飛行系、エンジン翼の推力増強メカニズム、地面効果の位置付けについて質問があった。
(2011.11.3)
学会発表 日本航空宇宙学会 第42期年会講演会にて講演(2011.4.14)
非限定運用と限定運用の関連、翼端渦と地面効果の関連について質問があった。
(2011.4.20)
学会発表 第48回飛行機シンポジウムにて講演(2010.12.2)
日本が離島の多い海洋国であることへの関心から凌波限界波高について質問があった。
(2010.12.3)
学会発表 日本航空宇宙学会 第47回中部・関西支部合同秋期大会にて講演(2010.11.26)
(2010.11.29)
名古屋大学 航空宇宙工学専攻 上田哲彦先生を訪問して
日本経済新聞の「名古屋大学は12年度中に航空機産業を担う人材を育成する教育センターを新設する。」
との報道(2010年3月10日付)に接し、動向についてお話を伺った。現時点では長期的視点での活動の実態
はないとのことであった。そこで一つの提案を大学に対して投げ掛けたい。
(2010.4.6)
・「汎用輸送機SKF-1の概念とその実現性向上への研究課題(2010.3.23 衣川摂哉)」、
・「航空機の受動運用の導入と運用生産性向上の課題(2010.3.23 衣川摂哉)」、
・「航空機の生存環境適合型運用による生産性の追求-増補版(2010.3.23 衣川摂哉)
を安東茂典先生に送付 (2010.3.25)
「緊急提言 日本の航空運用開拓」を経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省へメール送信 (2010.2.3)
「緊急提言 日本の航空運用開拓」を首相官邸へメール送信 (2010.1.30)
輸送機の仕様変更見積もりの希望を川崎重工業株式会社へメール送信 (2010.1.23)
「航空機の生存環境適合型運用による生産性の追究(2009.10.6)」を安東茂典先生に送付(2009.10.7)
「日本へのティルトローター機導入による航空機運用開拓の課題(2009.7.28)」を西川渉氏に送付(2009.7.28)
「将来航空機の研究テーマの探求~生存環境適合型運用における生産性向上への課題-増補版(2009.2.23)」
および
「概念航空機SKF-1とその実現性向上への研究課題-増補版(2009.2.24)」
を宇宙航空研究開発機構に送付(2009.2.25)
「将来航空機の研究テーマの探求~生存環境適合型運用における生産性向上への課題(2008.8.21)」
を安東茂典先生に提出(2008.8)
企業との交流
トヨタ自動車の人と車や航空機の事を語り合う機会があった。このホームページや
研究構想のアピールを行った。(2006.5~7)
専攻分野概要(2005.5.2)を名古屋大学、総長まで提出した。(2005.5)
学会での聴講及び交流
学会名:4th Gyeongsang-Tokai Aerospace Technology Symposium
日時:2003年11月27日 午後~4:00~
場所: 名古屋大学 VBL(ベンチャー ビジネス ラボラトリー)
私か゛名古屋大学大学院入学当時、所属の安東研究室に韓国から留学されていた
李 東煥氏が、韓国で水面飛行機の開発の具体化に携わっておられ、今回その状況
を講演された。
また、私が大学院で研究指導を受けた安東茂典先生ともお会いした。
お二方と近況を伝え合い、私の最近の論文についてもご紹介した。
第一回入門講座実施報告
日時 2003年8月19日 午前10:00~12:00
場所 主宰者自宅
出席者 高校2年生1名
講座資料に基づいて解説した。
序論では、F-35のリフトファンとホーカーシドレーハリアーのペガサス
エンジンについて比較説明した。また、STOVLとVTOLの違いについ
て説明した。更に、軍用機開発が技術的に最先端でない例として、ロックウ
ェルB-1のインテークを取り上げ、A型のマッハ2級のインテークが形態
の可変機構のため複雑で高価であるためB型では形態固定式の安価なものに
変更され、最大速度が低下したことに触れた。
概要では、空力弾性現象について説明した。
1.入門講座の1.-1将来航空機に求められる要素では、姿勢の任意
性について三軸周りの回転で把握することを説明した。また、表面力と体積
力について説明した。
1.-2将来航空機に求められる性能項目事項では、重要となる飛行経路に
ついて特に地面効果飛行の説明を行った。その際、ホバークラフトと水面飛
行機との比較、PAR効果の説明、PAR効果におけるガスタービン排気利
用とプロペラ後流利用の違いについての言及、水面飛行機と飛行艇の胴体下
面形状の比較などを行った。
更に、概念航空機R-3の構成について図面により説明した。その際、尾
翼形式と先尾翼形式との比較と先尾翼形式の選択、エンジンの取付角、ブレ
ンデッドウイングボディについて説明した。また、無尾翼機の検討提起が参
加者よりなされた。